わたしがやりたっかのはこれ!
きっかけとコミュニティフリッジ
中西さんはテレビ番組でロンドンの南部ブリクストンで運用されているコミュニティフッリジの存在を知ったそうです。
ブリクストンのまちには冷蔵庫が置いてあります。まちの商店の方や住人が冷蔵庫の中にたくさん作ったおかずや食べきれない賞味期限内の食品を入れます。まちの人々が24時間365日自由に補充して取り出すことができます。
そんな様子を知り「わたしがやりたっかのはこれだ!」と中西さんは2020年6月17日にコミュニティ冷蔵庫の運営をスタートさせました。
コミュニティ冷蔵庫は冷蔵庫を介した地域のコミュニティ
コミュニティ冷蔵庫には色んな側面があります。
1つめに、「誰でもすぐに使える」ということ。登録や申込等は不要です。
2つめに、「フードシェアとフードロス削減」ができること。同じものがたくさんあったり、食べきれない食品をみんなでシェアできます。そのまま置いておいたら廃棄になってしまうものも自分以外の誰かには必要としてもらえることもあります。
店頭で売れ残ったパンを入れてフードロス削減に努めているパン屋さんがフリーゴ君を利用されているそうです。
中西さんはフリーゴ君をお家の2台目の冷蔵庫として使ってほしいと願いがあります。
みんなで気に掛けていれば誰かが救われる。
~取材メモ~
中西さんは個人でコミュニティ冷蔵庫を運営されています。フリーゴ君にご自身で食品を補充することもあるそうです。
スーパーのお弁当やバナナや乾物、文房具等も近隣の方が善意で補充してくれているそうです。
中西さんのお話では海外のレストランにもコミュニティ冷蔵庫を設置しているところがあり、みんながコミュニティ冷蔵庫を利用しレストランのお客さんが減るのではないかと周囲より懸念されていたそうですが、実際運用を始めるとレストランで食事をする人とコミュニティ冷蔵庫を利用する人は別々にいて、レストランの協力に賛同する人が増えお客さんが以前より増え、皆に懸念されるような事態は免れたそうです。
日本ではまだそのような運用をしている飲食店はほとんど見かけません。
食品ロスの出ない飲食店や小売店はどれだけあるでしょうか?
食べられるけれど廃棄せざるを得ない食材はどのお店も抱えていると思います。飲食店や小売をされているお店の中には食べられるけどお客様に出せない食材は「廃棄する」というルールを設けているところが多く存在します。色んな事情がありそのようなルールが存在するのかもしれませんが、コミュニティ冷蔵庫を介せば誰かの手に渡り誰かの助けになります。
社会貢献活動というのは特別な人が特別なことをすることと思っている人が日本にはまだたくさんいるよう感じます。日常の身近なところにもその機会はたくさんあるのです。特別な食材や料理でなく、今お店にあるロスをコミュニティ冷蔵庫に入れるだけで、お店も人も社会貢献活動に参加できます。堅苦しいことを抜きにしてできる活動に飲食店や小売店の方々に是非参加してほしいと思いました。
経済困窮等の理由で食事がままらない人たちが日本にはいます。廃棄する前にそういった人たちの手に渡ることを願います。
株式会社木曽屋
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